ROUND関数の練習問題(全5問)

色のついたセルに数式を入力して Enter。範囲はドラッグでも選べます

0 / 5 問クリア
Q1

小数第2位まで残して四捨五入する

C2 に、B2 の金額を小数第2位まで残して四捨五入した値を求めてください。

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桁数は「どの桁で丸めるか」ではなく「どの桁まで残すか」を書きます。2 と書くと小数第2位までが残り、第3位以下が四捨五入されます。0 なら整数、1 なら小数第1位までです。

模範解答: =ROUND(B2,2)

ROUND関数は、数値を指定した桁で四捨五入する関数です。切り上げは ROUNDUP、切り捨ては ROUNDDOWN を使います。

書き方
=ROUND(数値, 桁数)
=ROUND(1234.567,2)

丸める関数は3つある

割り算をすると、たいてい小数がずっと続きます。消費税、単価、平均。そのまま表に出すと読めないので、どこかで区切る必要があります。

関数 動き
ROUND 四捨五入する
ROUNDUP 切り上げ
ROUNDDOWN 切り捨て

3つとも書き方は同じで、関数名を差し替えるだけです。

=ROUND(1234.567, 2)     → 1234.57
=ROUNDUP(1234.561, 2)   → 1234.57
=ROUNDDOWN(1234.569, 2) → 1234.56

2つの引数

=ROUND(数値, 桁数)
位置 意味
1つめ 丸めたい数値
2つめ どの桁まで残すか

つまずくのは2つめです。「どの桁で丸めるか」ではなく、「どの桁まで残すか」を書きます。

桁数の指定 — 0を基準に左右へ数える

桁数は 0が「整数にする」 で、そこから右がプラス、左がマイナスです。

桁数 意味 =ROUND(1234.567, 桁数)
2 小数第2位まで残す 1234.57
1 小数第1位まで残す 1234.6
0 整数にする 1235
-1 10の位まで残す 1230
-2 100の位まで残す 1200
-3 1000の位まで残す 1000

マイナスを書けるのを知らない人が多いのですが、「千円単位の表を作る」「百円未満は切り捨てる」といった場面で使います。

桁数を省略すると 0 として扱われ、整数になります。

つまずきポイント1: 表示形式で丸めるのとは違う

セルの表示形式でも、小数を「1234.57」のように見せられます。見た目は同じですが、中身が違います。

やり方 セルの中の値 合計したとき
表示形式で桁を減らす 1234.567 のまま 元の値で計算される
ROUND で丸める 1234.57 に変わる 丸めた値で計算される

これが原因で、「表示されている数字を足しても合計が合わない」という食い違いが起きます。

1.4 + 1.4           → 2.8    (表示形式で「1」「1」に見せていても中身は 1.4)
ROUND(1.4,0) + ROUND(1.4,0) → 2

見た目だけ整えたいのか、計算にも丸めた値を使いたいのか。ここを決めてから選んでください。請求書のように「表示された金額の合計が請求額になる」場面では、ROUND で実際に丸める必要があります。

同じ「見た目を変える」でも、TEXT関数 は結果が文字列になるため計算に使えません。数値のまま丸めたいときが ROUND の出番です。

つまずきポイント2: マイナスの数の切り上げ・切り捨て

-1.5 を切り上げると、-1 でしょうか -2 でしょうか。

Excel は0から遠いほうを「切り上げ」、0に近いほうを「切り捨て」と決めています。数直線の左右ではなく、0からの距離で考えます。

=ROUNDUP(-1.1, 0)    → -2      0から遠ざかる
=ROUNDDOWN(-1.9, 0)  → -1      0に近づく

プラスの数と同じ感覚で「大きいほうへ」と考えると逆になるので注意してください。

つまずきポイント3: INT は ROUNDDOWN と違う

小数を整数にする関数に INT もあります。プラスの数では同じ結果ですが、マイナスで割れます。

結果 考え方
=ROUNDDOWN(-1.9, 0) -1 0に近づける
=INT(-1.9) -2 小さいほうへ下げる

INT は「その数を超えない最大の整数」を返します。マイナスでは下へ落ちるため、ROUNDDOWN とずれます

金額の切り捨てのつもりで INT を使うと、マイナス(返金・値引き)の行だけ1円ずれます。金額を扱うなら ROUNDDOWN のほうが安全です。

0.5 はどちらに丸められるか

ROUND0.5 を0から遠いほうへ丸めます。いわゆる四捨五入です。

=ROUND(0.5, 0)   → 1
=ROUND(2.5, 0)   → 3
=ROUND(-2.5, 0)  → -3

プログラミングの世界には「2.5 を 2 にする」丸め方(偶数丸め)もありますが、Excel の ROUND は採用していません

消費税でよくある食い違い

消費税の端数を切り捨てるか四捨五入するかは、法律ではなく事業者が決めるものです。だから同じ買い物でも、店によって1円ずれることがあります。

=ROUNDDOWN(985*0.1, 0)   → 98
=ROUND(985*0.1, 0)       → 99
=ROUNDUP(985*0.1, 0)     → 99

985円の商品なら、切り捨てた店は98円、四捨五入した店は99円です。1件では1円でも、件数が増えれば合計ははっきりずれます。社内で丸め方を1つに決め、式に明示しておくのが食い違いを防ぐ近道です。

端数が積み上がって金額が合わなくなる仕組みは、消費税の端数処理でズレる話 で詳しく書いています。

関連する関数

関数 用途
AVERAGE 平均。小数が出るので ROUND とよく組み合わせる
TEXT 見た目を整える。結果は文字列になる
INT 小さいほうの整数にする。マイナスで ROUNDDOWN とずれる
MOD 割った余りを出す

次に進むには

丸めは、どこで丸めるかで結果が変わります。1行ずつ丸めてから合計するのか、合計してから丸めるのか。金額を扱う表では、この順番を先に決めておくと後から揉めません。

平均を出したあとに丸める形は特によく使うので、AVERAGE関数 と組み合わせて練習してみてください。