ROUND関数の練習問題(全5問)
色のついたセルに数式を入力して Enter。範囲はドラッグでも選べます。
小数第2位まで残して四捨五入する
C2 に、B2 の金額を小数第2位まで残して四捨五入した値を求めてください。
ヒント 1
「=ROUND(数値, 桁数)」の形です。
ヒント 2
小数第2位まで残すので桁数は 2。「=ROUND(B2,2)」。
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桁数は「どの桁で丸めるか」ではなく「どの桁まで残すか」を書きます。2 と書くと小数第2位までが残り、第3位以下が四捨五入されます。0 なら整数、1 なら小数第1位までです。
模範解答: =ROUND(B2,2)
100円未満を四捨五入する
C2 に、B2 の金額を100の位まで残して四捨五入した値を求めてください。桁数にマイナスを使います。
ヒント 1
桁数は 0 が整数で、そこから左へ数えるとマイナスになります。
ヒント 2
100の位まで残すので -2。「=ROUND(B2,-2)」。
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桁数にマイナスを書くと、整数部を丸められます。-1 で10の位、-2 で100の位、-3 で1000の位まで残ります。「千円単位の表を作る」「百円未満は切り捨てる」といった集計で使います。
模範解答: =ROUND(B2,-2)
切り上げと切り捨てを使い分ける
B4 に B2 を切り上げて整数にした値を、B5 に B2 を切り捨てて整数にした値を求めてください。
ヒント 1
切り上げは ROUNDUP、切り捨ては ROUNDDOWN です。書き方は ROUND と同じ。
ヒント 2
整数にするので桁数は 0。「=ROUNDUP(B2,0)」「=ROUNDDOWN(B2,0)」。
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3つとも引数の形は同じで、関数名を差し替えるだけです。ROUNDUP は少しでも端数があれば上げ、ROUNDDOWN は端数をすべて捨てます。12.01 でも切り上げれば 13、12.99 でも切り捨てれば 12 です。
模範解答: B4 =ROUNDUP(B2,0) / B5 =ROUNDDOWN(B2,0)
消費税の端数を切り捨てる
C2 に、B2 の税抜価格に対する消費税額(10%)を、1円未満切り捨てで求めてください。
ヒント 1
税額は「価格 × 0.1」です。まず計算式を作ってから、それを ROUNDDOWN で包みます。
ヒント 2
「=ROUNDDOWN(B2*0.1,0)」。1円未満を捨てるので桁数は 0。
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985 × 0.1 は 98.5 です。切り捨てれば 98、四捨五入すれば 99 になります。消費税の端数をどう処理するかは法律ではなく事業者が決めるため、店によって1円ずれることがあります。式に丸め方を明示しておくと、後から根拠を説明できます。
模範解答: =ROUNDDOWN(B2*0.1,0)
マイナスの値で INT との違いを見る
C2 に ROUNDDOWN で、C3 に INT で、それぞれ B2 を整数にしてください。結果が違うことを確かめます。
ヒント 1
ROUNDDOWN は 0 に近づける、INT は小さいほうへ下げる、と考えます。
ヒント 2
「=ROUNDDOWN(B2,0)」と「=INT(B3)」。同じ -1.9 でも結果が違います。
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ROUNDDOWN は 0 に近づけるので -1、INT はその数を超えない最大の整数を返すので -2 です。プラスの数では両者は一致するため、マイナスが混ざるまで違いに気づきません。金額の切り捨てに INT を使うと、返金や値引きの行だけ1円ずれます。金額なら ROUNDDOWN のほうが安全です。
模範解答: C2 =ROUNDDOWN(B2,0) / C3 =INT(B3)
ROUND関数は、数値を指定した桁で四捨五入する関数です。切り上げは ROUNDUP、切り捨ては ROUNDDOWN を使います。
- 書き方
=ROUND(数値, 桁数)- 例
=ROUND(1234.567,2)
丸める関数は3つある
割り算をすると、たいてい小数がずっと続きます。消費税、単価、平均。そのまま表に出すと読めないので、どこかで区切る必要があります。
| 関数 | 動き |
|---|---|
ROUND |
四捨五入する |
ROUNDUP |
切り上げる |
ROUNDDOWN |
切り捨てる |
3つとも書き方は同じで、関数名を差し替えるだけです。
=ROUND(1234.567, 2) → 1234.57
=ROUNDUP(1234.561, 2) → 1234.57
=ROUNDDOWN(1234.569, 2) → 1234.56
2つの引数
=ROUND(数値, 桁数)
| 位置 | 意味 |
|---|---|
| 1つめ | 丸めたい数値 |
| 2つめ | どの桁まで残すか |
つまずくのは2つめです。「どの桁で丸めるか」ではなく、「どの桁まで残すか」を書きます。
桁数の指定 — 0を基準に左右へ数える
桁数は 0が「整数にする」 で、そこから右がプラス、左がマイナスです。
| 桁数 | 意味 | =ROUND(1234.567, 桁数) |
|---|---|---|
2 |
小数第2位まで残す | 1234.57 |
1 |
小数第1位まで残す | 1234.6 |
0 |
整数にする | 1235 |
-1 |
10の位まで残す | 1230 |
-2 |
100の位まで残す | 1200 |
-3 |
1000の位まで残す | 1000 |
マイナスを書けるのを知らない人が多いのですが、「千円単位の表を作る」「百円未満は切り捨てる」といった場面で使います。
桁数を省略すると 0 として扱われ、整数になります。
つまずきポイント1: 表示形式で丸めるのとは違う
セルの表示形式でも、小数を「1234.57」のように見せられます。見た目は同じですが、中身が違います。
| やり方 | セルの中の値 | 合計したとき |
|---|---|---|
| 表示形式で桁を減らす | 1234.567 のまま | 元の値で計算される |
| ROUND で丸める | 1234.57 に変わる | 丸めた値で計算される |
これが原因で、「表示されている数字を足しても合計が合わない」という食い違いが起きます。
1.4 + 1.4 → 2.8 (表示形式で「1」「1」に見せていても中身は 1.4)
ROUND(1.4,0) + ROUND(1.4,0) → 2
見た目だけ整えたいのか、計算にも丸めた値を使いたいのか。ここを決めてから選んでください。請求書のように「表示された金額の合計が請求額になる」場面では、ROUND で実際に丸める必要があります。
同じ「見た目を変える」でも、TEXT関数 は結果が文字列になるため計算に使えません。数値のまま丸めたいときが ROUND の出番です。
つまずきポイント2: マイナスの数の切り上げ・切り捨て
-1.5 を切り上げると、-1 でしょうか -2 でしょうか。
Excel は0から遠いほうを「切り上げ」、0に近いほうを「切り捨て」と決めています。数直線の左右ではなく、0からの距離で考えます。
=ROUNDUP(-1.1, 0) → -2 0から遠ざかる
=ROUNDDOWN(-1.9, 0) → -1 0に近づく
プラスの数と同じ感覚で「大きいほうへ」と考えると逆になるので注意してください。
つまずきポイント3: INT は ROUNDDOWN と違う
小数を整数にする関数に INT もあります。プラスの数では同じ結果ですが、マイナスで割れます。
| 式 | 結果 | 考え方 |
|---|---|---|
=ROUNDDOWN(-1.9, 0) |
-1 |
0に近づける |
=INT(-1.9) |
-2 |
小さいほうへ下げる |
INT は「その数を超えない最大の整数」を返します。マイナスでは下へ落ちるため、ROUNDDOWN とずれます。
金額の切り捨てのつもりで INT を使うと、マイナス(返金・値引き)の行だけ1円ずれます。金額を扱うなら ROUNDDOWN のほうが安全です。
0.5 はどちらに丸められるか
ROUND は 0.5 を0から遠いほうへ丸めます。いわゆる四捨五入です。
=ROUND(0.5, 0) → 1
=ROUND(2.5, 0) → 3
=ROUND(-2.5, 0) → -3
プログラミングの世界には「2.5 を 2 にする」丸め方(偶数丸め)もありますが、Excel の ROUND は採用していません。
消費税でよくある食い違い
消費税の端数を切り捨てるか四捨五入するかは、法律ではなく事業者が決めるものです。だから同じ買い物でも、店によって1円ずれることがあります。
=ROUNDDOWN(985*0.1, 0) → 98
=ROUND(985*0.1, 0) → 99
=ROUNDUP(985*0.1, 0) → 99
985円の商品なら、切り捨てた店は98円、四捨五入した店は99円です。1件では1円でも、件数が増えれば合計ははっきりずれます。社内で丸め方を1つに決め、式に明示しておくのが食い違いを防ぐ近道です。
端数が積み上がって金額が合わなくなる仕組みは、消費税の端数処理でズレる話 で詳しく書いています。
関連する関数
| 関数 | 用途 |
|---|---|
AVERAGE |
平均。小数が出るので ROUND とよく組み合わせる |
TEXT |
見た目を整える。結果は文字列になる |
INT |
小さいほうの整数にする。マイナスで ROUNDDOWN とずれる |
MOD |
割った余りを出す |
次に進むには
丸めは、どこで丸めるかで結果が変わります。1行ずつ丸めてから合計するのか、合計してから丸めるのか。金額を扱う表では、この順番を先に決めておくと後から揉めません。
平均を出したあとに丸める形は特によく使うので、AVERAGE関数 と組み合わせて練習してみてください。