絶対参照の練習問題(全5問)

色のついたセルに数式を入力して Enter。選択枠の右下の四角をドラッグすると、下や右へまとめて入力できます。

0 / 5 問クリア
Q1

税率のセルを固定する

C2 に、金額(B2)に税率(B8)をかけた税額を求めてください。あとで下へコピーしても正しく計算できる書き方にします。

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「=B2*B8」と書いてコピーすると、C3 は「=B3*B9」となり、空のセルを参照して 0 になります。$ を付けた側はコピーしても固定されるため、どの行からでも B8 を見に行きます。金額の側に $ を付けないのは、行ごとに変わってほしいからです。

模範解答: =B2*$B$8

絶対参照は、数式をコピーしても参照先がずれないように $ で固定する書き方です。

書き方
=B2*$B$8
=B2*$B$8

$ は「動かさない」という印

数式をコピーすると、参照は自動でずれます。1行下へコピーすれば B2B3 になります。これが相対参照です。

多くの場面ではこの動きが正解ですが、参照先を1か所に固定したいときがあります。そのときに使うのが $(ドル記号) です。

=B2*$B$8

$B$8 は、どこへコピーしても B8 のままです。この書き方を絶対参照と呼びます。

なぜ必要なのか

税率が B8 の1か所にだけ入っている表を考えます。各行の金額に税率をかけたいとき、=B2*B8 と書いてコピーすると次のようになります。

セル コピーされた数式 結果
C2 =B2*B8 正しい
C3 =B3*B9 B9 は空。0 になる
C4 =B4*B10 B10 は空。0 になる

税率のセルまで一緒にずれてしまい、2行目以降が空のセルを見に行っています。

$B$8 と書いておけば、コピーしてもここだけは動きません。

セル コピーされた数式
C2 =B2*$B$8
C3 =B3*$B$8
C4 =B4*$B$8

金額の側は行ごとに変わってほしいので $ を付けません。 動いてほしい参照と、固定したい参照を見分けるのがこの単元の要点です。

F4キーで切り替える

$ は手で打つ必要がありません。数式の中でセル参照にカーソルを置き、F4キーを押すたびに切り替わります。

押した回数 表示 意味
0回 B8 相対参照。行も列もずれる
1回 $B$8 絶対参照。行も列も固定
2回 B$8 行だけ固定
3回 $B8 列だけ固定
4回 B8 最初に戻る

ノートパソコンでは Fn キーと一緒に押す必要がある場合があります。

$ の位置が意味するもの

$ は、その直後にあるものを固定すると読みます。

$B$8    $ が B の前 → 列を固定
        $ が 8 の前 → 行を固定
書き方 下へコピー 右へコピー
B8 ずれる ずれる
$B$8 動かない 動かない
B$8 動かない ずれる
$B8 ずれる 動かない

行だけ、列だけを固定する書き方を複合参照と呼びます。縦横に広がる表(九九の表のような形)を1つの数式で埋めるときに使います。

実務で使う場面

絶対参照が必要になるのは、だいたい次の3つです。

場面
決まった値を全行にかける 税率、為替レート、割引率
構成比を出す 各行の金額 ÷ 合計(合計セルを固定)
VLOOKUP の範囲を固定する =VLOOKUP(A2,$D$2:$F$100,2,FALSE)

とくに VLOOKUP は、範囲を固定し忘れるとコピーしたときに表がずれて #N/A が並びます。VLOOKUP の2つめの引数には、ほぼ必ず $ を付けると覚えておいて構いません。

見分け方のコツ

数式を書いたら、コピーする前に1行下にコピーしたらどうなるかを頭の中で確かめてください。

  • 行ごとに変わってほしい参照 → $ を付けない
  • どの行でも同じ場所を見てほしい参照 → $ を付ける

この判断さえできれば、あとは F4 を押すだけです。

次に進むには

絶対参照は、表から値を取り出す VLOOKUP と組み合わせて使うことが多い機能です。合計や平均を求める関数と違い、コピーを前提とした書き方なので、オートフィルとあわせて身につけてください。