絶対参照の練習問題(全5問)
色のついたセルに数式を入力して Enter。選択枠の右下の四角をドラッグすると、下や右へまとめて入力できます。
税率のセルを固定する
C2 に、金額(B2)に税率(B8)をかけた税額を求めてください。あとで下へコピーしても正しく計算できる書き方にします。
ヒント 1
金額の側は行ごとに変わってほしいので、そのまま B2 と書きます。
ヒント 2
税率のセルは動かしたくないので「$B$8」と書きます。F4キーでも切り替えられます。
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「=B2*B8」と書いてコピーすると、C3 は「=B3*B9」となり、空のセルを参照して 0 になります。$ を付けた側はコピーしても固定されるため、どの行からでも B8 を見に行きます。金額の側に $ を付けないのは、行ごとに変わってほしいからです。
模範解答: =B2*$B$8
固定した式をコピーする
C2 に税額を求めてから、右下の四角を C4 までドラッグしてください。3行とも正しい税額になるようにします。
ヒント 1
C2 に「=B2*$B$8」と入力します。
ヒント 2
C2 を選び、右下の小さな四角を C4 まで下へドラッグします。$ を付けた部分は動きません。
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コピーされた式を確かめると、金額の側だけが B2 → B3 → B4 と動き、税率は $B$8 のまま固定されています。$ を付けなかった場合は B9、B10 とずれてしまい、2行目以降が 0 になります。
模範解答: C2 =B2*$B$8 / C3 =B3*$B$8 / C4 =B4*$B$8
合計を固定して構成比を出す
C2 に、その行の売上(B2)が合計(B5)に占める割合を求め、C4 までコピーしてください。
ヒント 1
構成比は「その行の売上 ÷ 合計」で求めます。
ヒント 2
合計のセルはどの行からも同じ場所を見たいので「$B$5」と固定します。
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合計を固定しないと、C3 は「=B3/B6」となり、空のセルで割ることになって #DIV/0! エラーが出ます。構成比は絶対参照を使うもっとも典型的な場面です。なお答えは 0.4 のような小数で表示されます。実際の Excel では、セルの表示形式をパーセントに変えると 40% と表示できます(この練習では小数のまま表示されます)。
模範解答: C2 =B2/$B$5 / C3 =B3/$B$5 / C4 =B4/$B$5
列だけを固定する
C2 に、単価($B列)に数量(C列の見出し行)をかけた金額を求めてください。右へコピーしても単価の列がずれないようにします。
ヒント 1
右へコピーしても単価は B列のままにしたいので、列だけ固定して「$B2」と書きます。
ヒント 2
下へコピーしても数量は1行目のままにしたいので、行だけ固定して「C$1」と書きます。
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$ はその直後にあるものを固定します。「$B2」は列だけ固定、「C$1」は行だけ固定で、これを複合参照と呼びます。九九の表のように縦横へ広がる表を、1つの数式だけで埋められるようになります。F4キーを押すたびに B1 → $B$1 → B$1 → $B1 → B1 と切り替わるので、手で $ を打つ必要はありません。
模範解答: =$B2*C$1
縦にも横にもコピーする
C2 に「単価 × 数量」の金額を求め、右と下へコピーして4つのセルを埋めてください。単価は B列、数量は1行目にあります。
ヒント 1
前の問題と同じ書き方です。単価は列だけ固定して「$B2」、数量は行だけ固定して「C$1」と書きます。
ヒント 2
C2 に「=$B2*C$1」と入れたら、まず D2 まで右へドラッグします。次に C2 から D2 を選んで、D3 まで下へドラッグします。
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1つの数式を書くだけで、縦にも横にも広げられます。「$B2」は列だけ固定なので右へコピーしても B列を見続け、「C$1」は行だけ固定なので下へコピーしても1行目を見続けます。九九の表や価格表のように縦横へ広がる表は、この複合参照で作ります。どちらにも $ を付けてしまうと、コピーしても全部同じ値になってしまいます。
模範解答: C2 =$B2*C$1 / D2 =$B2*D$1 / C3 =$B3*C$1 / D3 =$B3*D$1
絶対参照は、数式をコピーしても参照先がずれないように $ で固定する書き方です。
- 書き方
=B2*$B$8- 例
=B2*$B$8
$ は「動かさない」という印
数式をコピーすると、参照は自動でずれます。1行下へコピーすれば B2 は B3 になります。これが相対参照です。
多くの場面ではこの動きが正解ですが、参照先を1か所に固定したいときがあります。そのときに使うのが $(ドル記号) です。
=B2*$B$8
$B$8 は、どこへコピーしても B8 のままです。この書き方を絶対参照と呼びます。
なぜ必要なのか
税率が B8 の1か所にだけ入っている表を考えます。各行の金額に税率をかけたいとき、=B2*B8 と書いてコピーすると次のようになります。
| セル | コピーされた数式 | 結果 |
|---|---|---|
| C2 | =B2*B8 |
正しい |
| C3 | =B3*B9 |
B9 は空。0 になる |
| C4 | =B4*B10 |
B10 は空。0 になる |
税率のセルまで一緒にずれてしまい、2行目以降が空のセルを見に行っています。
$B$8 と書いておけば、コピーしてもここだけは動きません。
| セル | コピーされた数式 |
|---|---|
| C2 | =B2*$B$8 |
| C3 | =B3*$B$8 |
| C4 | =B4*$B$8 |
金額の側は行ごとに変わってほしいので $ を付けません。 動いてほしい参照と、固定したい参照を見分けるのがこの単元の要点です。
F4キーで切り替える
$ は手で打つ必要がありません。数式の中でセル参照にカーソルを置き、F4キーを押すたびに切り替わります。
| 押した回数 | 表示 | 意味 |
|---|---|---|
| 0回 | B8 |
相対参照。行も列もずれる |
| 1回 | $B$8 |
絶対参照。行も列も固定 |
| 2回 | B$8 |
行だけ固定 |
| 3回 | $B8 |
列だけ固定 |
| 4回 | B8 |
最初に戻る |
ノートパソコンでは Fn キーと一緒に押す必要がある場合があります。
$ の位置が意味するもの
$ は、その直後にあるものを固定すると読みます。
$B$8 $ が B の前 → 列を固定
$ が 8 の前 → 行を固定
| 書き方 | 下へコピー | 右へコピー |
|---|---|---|
B8 |
ずれる | ずれる |
$B$8 |
動かない | 動かない |
B$8 |
動かない | ずれる |
$B8 |
ずれる | 動かない |
行だけ、列だけを固定する書き方を複合参照と呼びます。縦横に広がる表(九九の表のような形)を1つの数式で埋めるときに使います。
実務で使う場面
絶対参照が必要になるのは、だいたい次の3つです。
| 場面 | 例 |
|---|---|
| 決まった値を全行にかける | 税率、為替レート、割引率 |
| 構成比を出す | 各行の金額 ÷ 合計(合計セルを固定) |
| VLOOKUP の範囲を固定する | =VLOOKUP(A2,$D$2:$F$100,2,FALSE) |
とくに VLOOKUP は、範囲を固定し忘れるとコピーしたときに表がずれて #N/A が並びます。VLOOKUP の2つめの引数には、ほぼ必ず $ を付けると覚えておいて構いません。
見分け方のコツ
数式を書いたら、コピーする前に1行下にコピーしたらどうなるかを頭の中で確かめてください。
- 行ごとに変わってほしい参照 →
$を付けない - どの行でも同じ場所を見てほしい参照 →
$を付ける
この判断さえできれば、あとは F4 を押すだけです。
次に進むには
絶対参照は、表から値を取り出す VLOOKUP と組み合わせて使うことが多い機能です。合計や平均を求める関数と違い、コピーを前提とした書き方なので、オートフィルとあわせて身につけてください。