文字列結合の練習問題(全5問)
色のついたセルに数式を入力して Enter。範囲はドラッグでも選べます。
姓と名をつなげて氏名にする
C2 に、姓と名をあいだに半角スペースを1つ入れてつなげてください。
ヒント 1
文字をつなぐ記号は & です。関数ではないのでカッコは要りません。
ヒント 2
あいだの空白は " " と書きます。「=A2&" "&B2」。
解説を見る
& は左右の値をつなぐ記号です。文字をそのまま混ぜたいときは " で囲みます。ここでは半角スペース1つを挟んでいます。CONCAT や CONCATENATE を使っても同じ結果になりますが、& はどのバージョンの Excel でも使えます。
模範解答: =A2&" "&B2
住所を1つのセルにまとめる
D2 に、A2 から C2 までをそのままつなげた住所を作ってください。範囲でまとめて指定します。
ヒント 1
つなぐセルが多いときは CONCAT が使えます。範囲で指定できるのが & との違いです。
ヒント 2
「=CONCAT(A2:C2)」。「=A2&B2&C2」と書いても同じです。
解説を見る
CONCAT は範囲をまとめて渡せるため、つなぐセルが増えても式が長くなりません。ただし区切り文字は入れられず、ベタにつながります。区切り文字を入れたいときは TEXTJOIN を使います。
模範解答: =CONCAT(A2:C2)
空欄を飛ばして区切り文字でつなぐ
D2 に、A2からC2を「-」でつないでください。空欄の列は飛ばして、ハイフンが2つ並ばないようにします。
ヒント 1
区切り文字を入れるときは TEXTJOIN です。「=TEXTJOIN(区切り文字, 空を飛ばすか, 範囲)」。
ヒント 2
空を飛ばすので2つめは TRUE。「=TEXTJOIN("-",TRUE,A2:C2)」。
解説を見る
2つめの引数が TEXTJOIN の値打ちです。TRUE にすると空のセルを飛ばし、FALSE にすると空のぶんも区切り文字が入って「東京都--1-2-3」になります。ハイフンが2つ並んでしまう事故は、たいていここが原因です。
模範解答: =TEXTJOIN("-",TRUE,A2:C2)
日付を文章に差し込む
B4 に「納品日は9月5日です」と表示してください。B2 には日付が入っています。
ヒント 1
そのまま「="納品日は"&B2&"です"」と書くと、46270 という数字が出てしまいます。
ヒント 2
TEXT を挟みます。「="納品日は"&TEXT(B2,"m月d日")&"です"」。
解説を見る
Excel は日付を通し番号で持っているため、そのままつなぐと数字が出ます。TEXT で表示の形を決めてからつなぐと読める文になります。金額に桁区切りを付けたいときも同じで、「=TEXT(B2,"#,##0")&"円"」のように書きます。
模範解答: ="納品日は"&TEXT(B2,"m月d日")&"です"
コードを組み立てる
D2 に、分類記号・年・連番をつないで「A-2026-007」の形のコードを作ってください。連番は3桁でそろえます。
ヒント 1
ハイフンは文字なので "-" と書いてつなぎます。
ヒント 2
連番の3桁そろえは TEXT の出番。「=A2&"-"&B2&"-"&TEXT(C2,"000")」。
解説を見る
年はそのままつなげば 2026 と出ますが、連番は 7 のままでは桁がそろいません。TEXT で「000」を指定すると 007 になります。伝票番号や管理番号を組み立てるときの定番の形です。
模範解答: =A2&"-"&B2&"-"&TEXT(C2,"000")
セルの文字をつなげるには & を使います。関数では CONCAT、区切り文字を入れるなら TEXTJOIN です。
- 書き方
=セル1 & セル2- 例
=A2&B2&C2
つなげる方法は3つある
住所を1つのセルにまとめる、姓と名を氏名にする、コードを組み立てる。別々のセルに入っている文字を1つにつなげる場面はよくあります。
| 書き方 | 特徴 |
|---|---|
& |
基本。どのバージョンでも動く |
CONCAT |
範囲をまとめて渡せる |
TEXTJOIN |
区切り文字を入れられる |
=A2&B2&C2 → 東京都港区1-2-3
=CONCAT(A2:C2) → 東京都港区1-2-3
=TEXTJOIN("-",TRUE,A2:C2) → 東京都-港区-1-2-3
まずは & を覚える
&(アンパサンド)は、左右の値をつなぐ記号です。関数ではないのでカッコも要りません。
=A2&B2
文字をそのまま混ぜることもできます。 その場合は " で囲みます。
=A2&"さん" → 山田さん
=A2&" "&B2 → 山田 太郎
" "(半角スペース1つ)を挟むのが、姓と名のあいだを空けるときの定番です。
& はどのバージョンの Excel でも使えます。 CONCAT や TEXTJOIN は比較的新しい関数なので、迷ったら & を選んでおけば確実です。
「セルの結合」とは別のもの
検索すると混ざりやすいのですが、「セルの結合」と「文字列の結合」は別の機能です。
| やること | 中身 | |
|---|---|---|
| セルの結合 | 複数のマスを1つの枠にする(見た目) | データは左上のセルだけが残る |
| 文字列の結合 | 文字をつなげて1つの値にする | 新しい文字列ができる |
セルの結合は見た目を整える機能で、並べ替えやフィルターが使えなくなるなど副作用があります。「A列とB列の内容を1つにまとめたい」のであれば、必要なのは文字列の結合のほうです。
つまずきポイント1: 日付をつなぐと数字が出る
日付が入ったセルをそのままつなぐと、読めない数字になります。
="納品日:"&A2 → 納品日:46270
Excel は日付を「1900年1月1日からの通し番号」で持っているためです。つなぐと、その数字がそのまま出ます。
読める形にするには TEXT関数 を挟みます。
="納品日:"&TEXT(A2,"m月d日") → 納品日:9月5日
日付・時刻・金額など、書式で見せている値をつなぐときは TEXT が必要と覚えておいてください。数値でも、桁区切りを付けたいなら同じです。
=TEXT(A2,"#,##0")&"円" → 1,234,567円
つまずきポイント2: 空白セルは詰まって出る
つないだセルが空だった場合、何も出ずに前後がくっつきます。
A2="東京都" B2=(空) C2="1-2-3"
=A2&B2&C2 → 東京都1-2-3
=TEXTJOIN("-",TRUE,A2,B2,C2) → 東京都-1-2-3
=TEXTJOIN("-",FALSE,A2,B2,C2) → 東京都--1-2-3
区切り文字を使うときに問題になります。TRUE にすると空のセルを飛ばし、FALSE にすると空のぶんも区切り文字が入ります。ハイフンが2つ並んでしまう事故は、たいていここが原因です。
CONCAT — 範囲をまとめて渡す
つなぐセルが多いとき、& だと式が長くなります。
=A2&B2&C2&D2&E2&F2
=CONCAT(A2:F2) ← 同じ意味
範囲で指定できるのが & との違いです。ただし区切り文字は入れられないので、ベタにつながります。
CONCATENATE という古い名前の関数もあり、こちらも同じように使えます。新しく書くなら CONCAT で構いません。
TEXTJOIN — 区切り文字を入れる
=TEXTJOIN(区切り文字, 空を飛ばすか, つなぐもの…)
| 位置 | 意味 |
|---|---|
| 1つめ | あいだに入れる文字("-" "," "" など) |
| 2つめ | 空のセルを飛ばすか(TRUE で飛ばす) |
| 3つめ以降 | つなぐセルや範囲 |
=TEXTJOIN(",",TRUE,A2:C2) → 東京都,港区,1-2-3
この2つめの引数が TEXTJOIN の値打ちです。名簿から「該当者を読点でつなげた一覧」を作るときなど、空欄が混ざっても形が崩れません。
つまずきポイント3: 元のセルを消すと結果も消える
結合した結果は計算式なので、元のセルを消すと結果も消えます。
A2 と B2 をつないで C2 に氏名を作った
→ A2・B2 の列を削除すると、C2 が #REF! になる
元の列を片付けたいときは、結合した列をコピーして「値として貼り付け」してから削除してください。数式ではなく文字そのものに変わるので、元が消えても残ります。
結合した結果は文字列になる
& でつないだ結果は、見た目が数字でも文字列です。
=A2&B2 A2=1, B2=2 のとき → "12"
計算式の中でなら数値として解釈されますが、SUM で範囲を合計すると無視されます。
=C2+1 → 13 計算はできる
=SUM(C2:C3) → 0 合計には入らない
集計に使う列と、表示のためにつないだ列は分けてください。 これは TEXT関数と同じ注意点です。
関連する関数
| 関数 | 用途 |
|---|---|
TEXT |
数値や日付を、指定した見た目の文字列にする |
LEFT / RIGHT / MID |
逆に、文字列から一部を取り出す |
TRIM |
余分な空白を取り除く。つなぐ前の掃除に使う |
COUNTIF |
条件に & を使う場面がある(">="&B8) |
次に進むには
& は文字をつなぐだけでなく、条件を組み立てるときにも使います。COUNTIF でセルの値を基準にするときの ">="&B8 が、まさにこの結合です。
「記号は " の中、セルは " の外」という書き方の意味が、結合を知っているとすんなり分かるようになります。